SEO対策に関連するファクターは数百あると言われています。そのうち有力なファクターの一つが記事数です。文字数も重要ですが、ページ数も集客効果をアップするには意識すべきポイントです。
この記事では、なぜSEO対策上、記事数を多くすることが有利なのかを説明します。また、様々な情報をカバーした長い記事を一つだけ書くのと、短い記事を複数書くのとでどちらが良いのかという点についても掘り下げたいと思います。
1.記事数とSEO対策との関係性
サイトを作る場合、そのサイトにある程度の記事数を持たせることが大切です。なぜ記事数が多い方が有利かというと、記事数がある程度多いと、そのサイトへの入り口が拡がるからです。どういうことか例えで説明してみましょう。
ショッピングモールで店を出すとします。テナントの出す場所をいろいろと見ていると、裏側が壁に接しているテナントと、表側も裏側にも入り口がある島タイプのテナントがあります。前者は通路に接している側にだけ入り口がありますが、後者は2つの入り口があります。この場合どちらが集客を狙えるかというと、もちろん後者です。入り口が2つあるので、より多くの通行客の目に留まるからです。
Googleのプログラムでは、サイトはサイト単位だけでなく、コンテンツ単位(ページ単位)でインデックスされています。つまり、1つのサイトにつき1つだけしか検索結果に表示されないのではなく、包含しているページ分表示される可能性があるということです。
例えば「レシピ トマト スープ ジンジャー」と検索すると、あるレシピサイトのページが表示されます。次に「レシピ トマト スープ アボカド」と検索すると、同じサイトの別のページが表示されます。このサイトのトップページが代表して表示されるのではなく、個別ページが表示されます。つまり検索されるキーワードによって同じサイトの別々のページ(入り口)が開かれ、そのサイトへの総流入数が多くなるということです。
分散集客型サイトがベター
良質な記事を充実させることは、トップページをとにかくセンス良く飾り付けるよりも大事です。確かにトップページは会社にとっての顔のようなものなので、デザイン性や視認性が良いのに越したことはありません。しかし画像や動画などでいくら飾り立てても、Googleのクローラー(サイトを参照するプログラム)はそれらを読み取りません。あくまで文章が主体となります。
ですから「まずはトップページを訪問してもらって、そこからコンテンツを見てもらおう」というサイトはSEO的に良いサイトではありません。それよりもトップページ以外の記事を多くして、かつ良質なものにすることが大事です。良い記事が多くなるほど、それに比例して入り口が多くなります。このようなトップページに依存しないサイト形態を「分散集客型サイト」と呼びます。
SEO的に成功しているサイトを調べると、トップページからアクセスが流入しているのは全体の約2割ほどしかありません。ほとんどは下層コンテンツへのダイレクトアクセスです。この事を考えると、記事数を多くしてサイトのすそ野を広げるのがとても重要であると言えます。
2.長い1記事 VS 短い複数記事
「記事数がある程度あると有利」と説明しましたが、もしかしたら中には、「Googleにとって最も重要なコンセプトは良質なコンテンツだから、たくさんの短い記事を書く代わりに、長文の良質な記事を1つだけ書くのでも良いのでは?」という疑問を持つ人もいるかもしれません。
どちらが良いということは断定できませんが、基本的には「両方をカバーする」のがベターです。良質な小記事をテーマごとに複数作った上で、それらすべての基本情報を包含するような長文記事も作ると良いということです。言ってみればシングル曲をしばらくリリースして、後でベストアルバムを作るようなものです。
例えば筋トレでボディメイクをしたいと考えている検索ユーザーがいるとします。そのユーザーはスクワットについて特に知りたいと思っていますが、表示されるサイトタイトルは以下のようになっています。
・筋トレで魅力的な体を手に入れろ!自宅で簡単にできる筋トレ10選!
このタイトルを見たときにそのユーザーがそのサイトをクリックするかというと疑問符がつきます。なぜなら、そのサイトがスクワットについて説明している可能性は大だとしても、あまり直接的な情報を持っているようには感じられないからです。しかし、もしタイトルが以下のような場合はどうでしょうか?
・スクワットなら体全体を引き締められる!正しいやり方と効果を徹底解説!
この場合は検索ユーザーの求めている情報によりフォーカスしているので、クリックしてもらえる可能性は一段と高くなるでしょう。
つまりSEO的に良いサイトを作るには、様々な情報を網羅している長い記事を書くとともに、より狭いキーワードを攻めた小記事を多くするのが効果的です。
3 .まとめ
SEOで成功するにはある程度記事数を確保することが重要です。Googleはコンテンツごとに検索結果表示をするので、記事数の多さはサイトへの流入経路を拡げるからです。
しかし記事数をむやみに多くすれば良いわけではありません。中身が薄い記事を大量生産しても、烏合の衆(起立も統制も無く、ただ寄り集まっているだけの集団の意味)のようなサイトになってしまいます。ですからあくまで良質の内容を作成することを意識しつつ記事を増やすようにしましょう。
もし記事作成のノウハウがあまりないという場合は、プロの記事代行サービスを依頼するのも賢い方法です。例えば「記事作成代行Pro」という業者は、SEOに特化した記事の作成や、作成済み記事の校正やリライトなどのサービスを提供していて、依頼すれば自分のサイトのPV数を飛躍的に伸ばす工夫をしてくれます。手間や労力のことを考えると、このような業者に依頼するのが手っ取り早く、長い目で見ればよりコスパが高い方法です。