SEO対策で重要な要素の一つはコンテンツSEOです。コンテンツSEOは「記事を少しでも良質なもの、検索ユーザーにとって意義ある情報を持ったものにしよう」という施策ですが、記事を良質なものにするのに欠かせないのはズバリ記事の構成です。構成がしっかりした記事は読み手に情報をしっかりと伝えることができ、おのずとGoogleからの高評価を受けられます。
この記事ではSEO力を高める記事の構成とはどんなものかを解説します。
1.構成は記事の全体図のこと
構成とは全体図のことです。家を建てる時はまずだいたいの全体図を考えます。1階建てなのか2階建てなのか、平米はどれくらいか、敷地内のどの部分に住宅スペースがあるのか、といったことを考える必要があります。細かなインテリアやエクステリアではなく、最初に建物の全体図を考えます。
記事を制作する時も同様です。まずは記事の全体図を考える必要があります。具体的には以下のような要素をまとめます。
- 記事のキーワードは何か?
- 誰を対象に読んでほしいのか?
- サイト訪問者に伝えたいポイントは何か?
- 訪問者にどんな行動を促したいか?(商品の購入やサービス登録、設定テーマへの関心の向上など)
- どのような順序で記事を展開していけばいいか?
- 大見出しや小見出しはどれくらい用意するか?
このようなポイントをまず洗い出して、そこから少しずつ肉付けしていきます。記事のキーワードを選定する時は、対象の読者のニーズを反映していて、かつ、自社商品やサービスがそのニーズの答えになるようなものでなければなりません。
記事の具体的構成要素
では、記事全体はどのような要素で展開していけばいいのかを見てみましょう。基本的には以下のような流れの構成を心がけると良いでしょう。
・タイトル
Googleの検索結果で表示される部分です。検索ユーザーに対する最初のアピールポイントなので重要です。ここでは設定キーワードをしっかり組み込みます。
・リード文(導入文)
リード文では、これから読む文章にはどんな有益な情報が書かれているかを簡潔にまとめた文章を書きます。ここでもキーワードを意識する必要があります。
・目次
リード文で触れる記事のポイントを具体的に大見出しや小見出しで表示する部分です。
・本文
大見出しや小見出しごとに、タイトルや設定したキーワードに沿った本文を書きます。キーワードに沿って執筆するので、自然と随所にキーワードが入ってくるはずです。
・まとめ
記事全体のポイントをまとめ上げ、読者に対して特定の行動を促したりします。
一般的にはこのような構成で記事を書くと、視覚的にも読解面でも分かりやすくなります。ここでは説明を省いていますが、適度に人の心をとらえやすい画像を入れることでも、さらに読み手の興味を惹くことができます。このように構成した記事は、コンテンツSEO面でもしっかり対策ができます。
2.具体例で見る!記事の構成の良い例
運動関連グッズを作っている会社を例として記事構成の具体例をあげてみましょう。
キーワードは「ダイエット 有酸素運動 時間」、対象は忙しいサラリーマン、有酸素運動を長く続けるために役立つグッズがあるという点が記事の主張ポイント、訪問者がそのグッズへの購買意欲を持つのが目標、としましょう。この場合記事全体の構成は以下のように設定できるかもしれません。
・タイトル:ダイエットに良い有酸素運動時間はどれくらい?長く続ける方法も伝授!
・リード文:ダイエットに有効と言われているのが有酸素運動。有酸素運動を毎日適度に行うと着実にダイエット成功を達成していけます。でも「どれくらいの時間運動したらいいのか分からない」という人もいますよね。この記事では3つの有酸素運動時間パターンと、効果が出るまでの時間を紹介します。また、長く飽きずに続けるポイントも解説します。
・本文:
■大見出し1:ダイエットに有効な有酸素運動時間の3パターン
●小見出し1:休日におすすめ!1時間かけて行う有酸素運動
●小見出し2:続けやすい30分の有酸素運動
●小見出し3:時間がない日にも!15分で行える有酸素運動
■大見出し2:有酸素運動でダイエット効果が出るまではどれくらいかかる?
●小見出し1:普段ほとんど運動していない人の場合
●小見出し2:普段少しだけ運動する人の場合
■大見出し3:有酸素運動を長く飽きずに続ける5つのポイント
・まとめ
最後の大見出し3の所で、自社商品で記事に関連するグッズについて自然に触れます。全体的に有酸素運動とダイエット、そして時間という3つのキーワードが織り交ぜられています。このように事前に構成要素を洗い出しておくことで、記事全体にまとまりが出ます。
3.まとめ
SEO対策において重要なのはコンテンツSEO、つまり、良質で情報量豊かな記事を制作することです。良質な記事は構成がしっかり考えこまれています。記事の対象者や最終目標をしっかり洗い出すことが記事構成をまとまったものにするための第一歩です。
また実際にライティングする時には、設定したキーワードに沿ってタイトルやリード文、大見出し、小見出しを順序良く配置していくことも重要です。本文そのものの質ももちろん大事ですが、全体的に記事にまとまりをつけることも良い評価を受ける点では欠かせません。
SEO対策をしっかりした記事を制作するのは簡単ではありません。もし、現時点でSEOに強い記事制作のノウハウがない場合は、「記事作成代行Pro」のような代行業者にライティングを依頼するという手もあります。プロの業者であればSEOを考えた構成の記事をスムーズに作成してもらえます。会社のリソースを考えながら一度アウトソーシングという選択肢を検討してみるのも良いことです。