ネット上には重複・類似コンテンツというものがあります。名前の通りこれらのコンテンツは内容が全く同じか、かなり似通っているコンテンツのことですが、SEO上このような状況はあまりよくありません。
この記事では、重複・類似コンテンツを防ぐための記事統合という手法について詳しく解説したいと思います。
1.重複・類似コンテンツを避けるのが良い理由
記事統合について説明する前に、簡単に重複・類似コンテンツについて説明しておきましょう。重複コンテンツはネット世界では頻繁に発生しています。重複コンテンツはあるサイトの内部に同じ(ような)コンテンツが存在していること、また、別のサイトでも同じ(ような)コンテンツが表示されている状態を表します。
このような状況は記事をコピペしたり盗んだ場合にも見られますが、基本的にはサイトのシステム上、そうなってしまうことが一般的です。例えばWWWという文字があるURLとないURLがあると、検索エンジンはそれを別々のページとみなします。また、あるサイトが別のサイトにコンテンツを提供しているという場合、それが契約上問題なくても設定によって検索エンジンに重複と認識されます。
また、類似コンテンツについてですが、ビッグキーワードのように、サイトが乱立しやすいキーワードでライティングされた記事は、どれも似通ってしまう傾向があります。また、画像ばかりでテキストが少ない記事も、ユニークキーワードが少ないために、類似したものとみなされやすいです。
同じ商品にカラーバリエーションがあって、それぞれ別々のページで紹介しているが内容が似通っているとか、47都道府県、市町村情報を織り交ぜたポータルサイトで、構成や中身が似ているという場合も類似コンテンツになりやすいです。
何故SEO上重複・類似コンテンツは良くないか?
重複・類似コンテンツが発生するのは自然なことなので、少しでも重複・類似していたらすぐに大きな悪影響が及ぶということはありません。ただし、これらのコンテンツは低品質コンテンツとして処理され、SEO上問題が発生する恐れがあります。その理由には以下のようなものがあります。
・検索エンジンが判断しにくい
同じ内容のものがネット上に2つ以上あれば、どのサイトが検索ユーザーの意図により最適かを検索エンジンが判断しにくくなります。検索エンジンは重複・類似サイトを同じようには検索結果に出さないようにします。
・被リンクの分散
被リンク評価が単一のサイトには割り振られず、複数あるサイトで分かたれてしまうという状況も起こります。そうなれば被リンク評価が下がり、SEO対策もそれに応じて下がりやすいです。
2.記事統合でSEO力をあげる
重複・類似コンテンツが悪意なく起きてしまった場合は、記事統合という手法で混乱を避けられます。記事統合とは名前の通り記事をまとめあげて1つにすることです。
例えば、似たような内容の記事が2つ以上存在しているのであれば、それをリライトして一つにまとめます。タイトル名が類似しているものも統合して、できるだけ分散を避けるようにすると良いです。
サーチコンソールを使って統合基準を決める
「Googleサーチコンソール」というツールを使うと、スムーズに記事の統合基準を決められます。例えば、「HTML改善機能」では「タイトルタグの重複」をチェックする項目があります。この項目から特定のページとサイト内の別ページとでタイトルが重複・類似していないかをチェックできるでしょう。
さらに、検索パフォーマンス機能を使って、同じような検索クエリ(検索ユーザーが打ち込むフレーズや語句、問い合わせていることなど)から複数のページにトラフィックがあるかを確認するのも良いでしょう。もし重複・類似しているページ群の中で、1つのページがより掲載順位やクリック率などが高いようであれば、そちらのURLをメインにして統合するのも手です。
3 .まとめ
重複・類似コンテンツがある程度発生するのは自然なことです。とはいえ、SEO上好ましい状況ではないので、できるだけ記事の統合や記事のリライトなどで対処するのが賢明です。
もし、記事のリライトに関するノウハウがないという場合は、代行業者などに依頼するのも良い方法です。「記事作成代行Pro」のようなプロの業者なら、SEOに特化した新規記事制作や、リライト記事制作などを短期間で担当してくれます。適宜アウトソーシングの必要性も考慮しながら、良質な記事を仕上げるようにしましょう。