目次とは、「本文の内容を順序通りにまとめたリスト」のことです。本の最初の方には必ず目次があって、これから読む内容がどのように展開されているのかを一目で把握できるようになっています。目次はネットの記事コンテンツに設置することもできますが、良質な目次はSEO効果を上げるうえで重要です。
この記事では目次を設置すべき理由と、設置する時の3つのポイントをまとめています。
1.記事に目次を設置するのがSEO的に重要な理由
「目次をつければSEO効果が飛躍的に伸びる」というわけではありませんが、目次をつけることには一定の効果があります。実際、Googleサーチコンソールの検索パフォーマンス機能を使って、目次を設置後にクリック率があがったというデータもあります。
目次を設置すると良い理由は少なくとも3つあります。
メリット1:視覚的効果がある
冒頭で述べたように、本には基本的に見出しがついています。ブロシュアー、雑誌などにも見出しはついています。これは日本に限らず世界的に共通しているポイントでしょう。このこと自体が目次の有効性を示唆していますが、目次があると読み手は簡単にコンテンツの全体像を把握できます。目次をさらっと読み通すだけで、だいたいどのようなことが書かれているのかを読み解けます。
目次にはたいてい大見出し、または大見出し+小見出しがリスト化されています。文章全体を読まなくても、自分が欲しい情報がそこに書かれているかどうかを目次だけである程度判断できます。「情報がある」と判断してもらえたら、ユーザーはそのページを離れずに「読んでみよう」と思えるでしょう。このような記事はユーザーファーストのコンテンツになりやすいです。
メリット2:検索結果に表示される
Googleで何かのキーワードを検索した時に、タイトルの下に「〇〇〇~に移動」という文字列が表示されていたり、下部に青いリンクがついた何個かの文字列が表示されるのを見たことがあるでしょうか?実はあれはページの目次の見出しを指していることが多くあります。
目次の内容(見出し)が検索結果表示に記載されれば、そのコンテンツのポイントがより多く表示されていることになるので、当然クリック率はあがりやすくなります。タイトルだけだと惹かれないとしても、目次に設定した見出しまで見れば、「ここに欲しい情報がありそうだ。クリックしてみよう」となるわけです。
試しに「医療保険 女性 30代」というキーワードで検索してみてください。「30代の保険の選び方、ライフスタイル別に5パターン紹介!」という記事が上位の方にありますが、見出しが一部見えているのが分かります。
メリット3:目的の見出しにたどりつきやすい
サイトを訪問する人がみな、記事全部をくまなく読もうとしているとは限りません。例えば、ある記事がダイエットに有効な食事と運動について扱っている場合、「ダイエット 運動」と検索してきたユーザーは、食事に関する情報よりも運動に関する情報だけ見たいと思っている可能性があります。
そういう場合、そのユーザーは目次を見て、目安の情報(運動に関して)が書かれている見出しをクリックしてそこに飛びます。実は目次には「アンカーリンク」という、該当の見出しに一発で遷移できる機能がつけられます。そのため、目次があるとユーザーフレンドリーな構成になるので、SEO的に評価されると期待できます。
2.記事に目次を設置する時の3つのポイントとは
目次を設置する時に意識したい3つのポイントをご紹介しましょう。
1.目次は短めにする
目次では、大見出しや小見出しの内容をそのまま書くことになる場合が多いですが、この時に重要なのは「短めにする」ということです。長すぎると読み手は少し面倒くささを覚えてしまい、「他のページに行こうかな」と感じやすいからです。例えばこの記事の目次の見出しは以下の通りです。
目次
1.目次設置がSEO的に重要な理由
2.目次を設置する時の3つのポイントとは
3.まとめ
もしこれが以下のような感じならどうでしょうか。
目次
1.目次を設置するとSEO対策がばっちりできる!なぜ重要なのかを解説!
2.目次を設置する時にどんな点を意識したらいいの?大切な3つのポイントを意識しよう!
3.まとめ:目次は非常に大事だった!SEO対策したいなら絶対いれるようにしよう
非常にくどい感じになってしまいました。読み手がすんなりと内容把握できるように短めのワードにするのは大事です。
2.一発で記事の内容が分かるようにする
すでに説明した通り、目次はそのページにある情報の骨組的存在です。目次を見ることで「どんなことが書かれているのか」を読み手に即座に判断してもらえるようにするなら、読者は自分が知りたい情報とマッチしているかどうかが分かりやすくなります。「お、このページは情報が良さそうだ」と判断してもらえれば長く留まってもらえたり、好みの見出しをクリックされるでしょう。
ページ滞在時間がどれほどSEOに影響するか、見出しクリックはどうかといった点については断定的なことは言えませんが、少なくとも目次のおかげで読み手が「心地よさ」を感じるなら、それはユーザーファーストを掲げるGoogleの理念とマッチします。
目次で内容全体を把握できるようにするには、キーワードを適度に織り込んでいて、かつ、大見出しが順序良く並んでいる必要があります。例えば「スーパーフード」というキーワードで書いている記事がある場合、まず「スーパーフードとは何か?」という見出しを書いて、その後「スーパーフードの種類とメリット」、「スーパーフードはどこで買える?」といった順序で展開するとテンポが良いです。
3.適度に大見出しと小見出しとに分ける
大見出しだけ用意して、各大見出しに長文を書くと読み手は疲れてしまいます。そのため小見出しを適度に入れて視覚的に読みやすくするのは良いことです。
基本的に大見出しのあとに小見出しを入れて、小見出しが大見出しを補足するような形で文章構成を考えると見た目がすっきりします。
3 .まとめ
SEO対策の一つに目次の設置があげられます。目次設置によるSEO効果がどのくらいあるのかは断定できませんが、少なくとも目次があることで、検索ユーザーにとっては間違いなく読みやすい記事になります。ユーザー第一主義のGoogleにとってそれは大きなSEOポイントのはずです。
とはいえ、目次構成は意外と奥が深いものなので、ノウハウがない場合は、正しい目次設置方法が分からないかもしれません。そんな時はまず、「記事作成代行Pro」のようなコンテンツ作成代行業者に作業を依頼するとスムーズでしょう。プロの業者は目次のイロハを知り尽くしているので、会社のコンテンツマーケティングをより成功に結び付けてくれるはずです。アウトソーシングの可能性も考えつつ、良質な目次設置を心がけてみてください。